さらにローマへのハードルは高くなった。体力面での不安にプラスして、円安やイラン戦争が加わって...
札幌弾丸ツアー
【2019年5月記載】
この歳になっても、未だ北海道に行ったことがない。私の国内での北限は会津まで。それより北へは行ったことがない。北海道とはまるっきり縁がなかった。
入社当時は、暖房機器の商品開発を担当していたし、同僚達も商品開発試験や商品クレーム対応等で、頻繫に北海道へ出張していたので、そのうち北海道へ行く機会はあると思っていたのだけれど。
今年の初め、定例になっている同期入社4人組での飲み会の後、Kさんと2人で二次会へ行った。その時、話の弾みからか、たまにはガンバ大阪の試合をアウェイで観戦しようということになった。対戦相手はKさんにお任せしたのだが、それがコンサドーレ札幌戦ということになってしまった。アウェイ戦と言ってもそこまで遠くへ行くとは想定していなかったので、少し面食らった。今までだったら、札幌へ行くというのは一大決心のはずなのだが、何となく決まってしまった。それもサッカーの試合を観に行くだけの小旅行である。ほとんど弾丸ツアーに近い。せっかく初めて北海道に行くのだからゆっくり観光でもしてきたらいいのにと、妻は言うのだけれど、60歳過ぎの男二人の旅では、そこまでは要らない。
だから下調べもあまりしないで、初めての北海道へ行くことになった。往復の飛行機とホテルはKさんがとってくれたので、私はサッカーのチケットをとるだけで、ほとんど何もしない状態で札幌へ旅立った。
土曜日の朝、伊丹空港へ向かい、新千歳空港には11時頃に到着した。日曜日の夕方には再び伊丹空港へと戻ってくる予定なので、あまり観光はできない。元々はKさんの提案だったにしろ、こんなに時間の取れないツアーに彼を引きずり込んでしまって、少しばかり申し訳なく思っていた。
ところが、一緒に北海道に来てみて分かったのだが、彼はとてつもなく北海道のことに詳しいし、とても慣れていた。営業時代に北海道地区を担当したことがあり、また奥さんとの旅行を含めて、幾度となく訪れていたのだった。掛かる費用の事を除けば、“北海道”に対しては私のようなハードルはない。新鮮さはないかもしれないけれど、北海道の楽しみ方は十分知っているし、それを今回も味わおうとしているようだった。そして、北海道は初めての私に、北海道のよさをとことん味合わせてあげようとの心遣いもしてくれた。
ガンバ大阪とコンサドーレ札幌の試合観戦が主な目的だったけれど、それはスコアレスドローで全く見どころらしいものはなかった。しかし、私にとっては初めて訪れる地であり、サッカー以上に感じるものは多かった。特に、ヨーロッパ大陸を思わせる景色や、ジンギスカン、スープカレーそれに海産物などの食べ物は、十分に私を楽しませてくれた。
内容的にはとても充実していた。とても満足のできるものであったし、思ってた以上に楽しかった。けれど、私は非常に疲れてしまったのである。出かける前に体調を崩していたことが原因で、食べること、動くことができなかった。とてもそれが負担になってしまい、北海道でハチャけることができなかった。爆発することができなかった。
そうなんだ。もう私は若くない。あと1年もすれば正真正銘の老人の仲間入りをするのであり、もう無理は利かない体になってしまった。それに加えて、仕事の疲れからか風邪気味になってしまい、さらには初めての北海道に興奮したのか前日はほとんど眠ることができなかった。だから、食べることも、歩くこともきつかった。もう遠出はできないのかもしれない。早くしないと、念願のイタリアには行けなくなってしまいそうだ。

