まだバブルの時代で活気に溢れていた...けど、気を遣うところが間違っている
男が髭を剃るとき
【1996年4月記載】
男が会社で髭を剃ると碌な事がない。
そもそも髭は何の為に剃るのか。身だしなみであり、口元をすっきりとさせ、人に不快感を与えないためである。髭をきれいに剃るのも、剃らないで伸ばすのもファッションであり、中途半端なのが一番いけない。髭を剃るという行為は、男にとって髪をきちんと整えるのと同じくらい重要であり、女性にとっての化粧をすることに匹敵するものである。だから髭剃りに対する願望は以外と大きいものがあり、スキッと髭剃りのあとが残らない深剃りのできるシェーバーはいつも欲しいと思っているものの一つである。
特に私の場合、髭が濃いというわけではないのだが、髭の生え方がちぐはぐで、口の周りにポツポツと生えていかにも貧相でコソドロっぽいイメージになり易く、ちょっとばかし気を使ってしまう。朝、髭を剃って会社にいくのだが、それとても髭を剃る時間がどうしても少なくなりがちで、しかもいいシェーバーを使っていないものだから、ちょっと目には剃ったか剃らなかったのか分からない時もあるらしい。まあ、もともと二枚目ではないのだから、少しくらいは身だしなみがきちんとしていなくても諦めはつくのだが..。
ところで、髭も時間が経つにつれて伸びてくるので、朝と夕方では顔のイメージが随分と違ってくる。どうしても夕方になると髭は濃くなってきて、若干見てくれが悪くなる。そんな夕方、退社間際になると、シェーバーで一所懸命髭を剃っている輩をときどき見かけることがある。身だしなみをきちんとするタイプなのだろうが、どうもこういう場合理由はそれ以外に有る様である。理由はただ一つ、これから出かけるのである。それも女性のいるところへ。多くの場合は飲み屋であろうが、しかし、いちいち髭を剃ってまでして行かなくてならないなんて..。こういう事が頻繁にあるようだと気を付けてあげなくてはいけない。精神的に深入りした証拠である。特に中年以上の勤勉なタイプには。結構これがヤバくなるのだ。
「あぶない、あぶない..」

