くらしの工夫は生き甲斐になる...
学生時代の仲間たち
【2023年6月記載】
兵庫県加東市に住むKさんからゴルフの誘いを受けた。学生時代の仲間と一緒にプレイする予定だという。場所は兵庫県神崎郡神河町にある粟賀ゴルフ倶楽部だ。奈良からは少し遠いので、前泊&当日泊で検討する旨を連絡すると、ケンちゃんの家に泊めてもらえばいいと言う。彼の実家はゴルフ場から10分以内のところにあり、彼は今一人で住んでいて、本人も了解しているそうだ。
久しぶりに学生時代の仲間たちに会えそうなので即OKした。当日はKさん、ケンちゃん、Tさんと私の4人でプレイすることになった。
学生時代はとても中途半端な生活を送っていて、勉学に勤しむわけでもなく、かといって部活や遊びに夢中になっているわけでもなく、何となくそこそこ勉強して気の合った仲間が集まって、下宿や喫茶店などでだべったり、一緒にご飯を食べたりして、暇を潰していた。(そういえば、今の学生のようにアルバイトをしていた者はほとんどいなかった。せいぜい家庭教師をするくらいで…)だから特段に優秀でもなかったけれど、普通に卒業することはできた。
そんな仲間のうち、兵庫県出身の彼らは定年後によく集まってゴルフをしているという。何となく学生時代の続きのような感覚で、一緒にゴルフを楽しむことができそうな予感がした。
歳をとったせいなのか、元来のものなのか、私は少し頑張って体を動かしたり、酒を飲み過ぎたりすると、そのあとがいけない。おそらく普通の人だと全然問題のないレベルの負荷でも、私にとっては過負荷となり、体が動かなくなり、気力も失せてしまうのである。だから、今回のゴルフも遠出してのプレイということで、1ラウンド回るだけでも負荷がかかるのに、往復で300kmの道のりはきつい。だから、ケンちゃんの家に泊めてもらえるという提案はとても有り難かった。
前日の夕刻、3時間をかけてケンちゃんの家に到着した。やはり3時間の行程は私にはきつかった。なので泊めてもらうのは正解だった。彼の実家は昔ながらの典型的な農家を改築したもので、母屋と離れがあり、納屋や土間を車庫やゴルフ練習場に改造してあった。家の周囲には田圃が広がり、庭は広く、一部を畑にしてたくさんの種類の野菜を植えていた。スイカ、メロン、トマト、トウモロコシ、ピーマン、ナス、ジャガイモ…etc. その多くがビニールシートで覆われ、丁寧に作付けされていた。
彼は私が到着するや否や庭に出て、それらの育てている野菜を一つひとつ見せてくれた。もちろん彼自慢のゴルフ練習場にも案内してくれた。私の泊まる場所は離れで、広い部屋を準備してくれていた。
彼の性格が表れているのだろうか、家の中はとてもきれいに整理されていて、随所に彼の工夫が見られた。広い家なので、各所に自動点灯する照明が置かれ、窓や扉には断熱材がきちんと貼られていたし、古い家具は修復されてとてもきれいになっていた。驚くべきは浴室で、床から側面そして浴槽の中まで断熱材でしっかり覆われていた。冬場の寒さ&省エネ対策である。
生活する(住む)ための工夫に満ちていたし、とてもアクティブな暮らしをしているのが見て取れる。夕食は庭で採れたものを主体に彼の手料理で、美味しく楽しく歓談しながら頂いた。
学生時代からそうだけれど、彼は私には無い努力とこだわりを持っていて、いつも感心させられるし、私のお手本となっている。ひとり暮らしをするのにはそれなりの理由があるようだけれど、とても前向きな姿勢なので一緒にいて気持ち良かった。
ゴルフの方は、50年近く前に戻って、4人でワチャワチャ言いながら楽しく回った。私がみんなの足を引っ張ったようだけれど、天候にも恵まれて久しぶりに快適で健康的な1日であった。

