往時のプレイを取り戻すには時間がかかったが...

再デビュー

【2019年8月記載】

ゴルフは年齢を重ねてもできるスポーツだとして、一生できるスポーツとして、つまりそれほど腕力や運動神経を要さない、私にでもできるスポーツとして始めたのが、新婚間もない頃のことである。以来、それほど数はこなしていないけれど、コンスタントに練習し、続けてきた。しかし、そのゴルフも50才を過ぎてからは、全くコースに出ることはなくなったし、単身赴任や体調不良で打ちっ放しの練習もほとんどしてこなかった。特にこの一年間は腰を痛めたこともあって、全くクラブを握ることはなかった。

加えて、近年ではゴルフ人口も減って、私の周囲でゴルフをしている人は全く見当たらなくなった。元会社の同僚たちは、その多くが止めてしまったし、先輩たちは退職してしまい、会う機会もなくなった。ご近所さんたちも後期高齢者となり、ゴルフに出かけている様子は全く無い。ゴルフをやりたい気持ちはあるのだけれど、周囲の環境がそれに応えてくれそうにもない状況となっている。

でも、なんとしてもゴルフはやりたかった。私にできる運動といったらゴルフしかないのだから。テニスは全くやらないし、ジョギングはしたことが無い。自転車も今更の感じがするし、スポーツジムに行くのには何となく敷居が高い。スキーもいいけれど冬しかできないし、気軽にやれるスポーツでもない。

この春頃から腰の具合もよくなってきて、少しくらいなら打ちっ放しもできるので、ゴルフに再チャレンジする気持ちになってきた。今年中にコースに出られたらいいなと思うようにもなった。でも、いつ頃、誰と一緒に..。誘ってくれそうな人は身近にはいないし、連れて行ってくれと頼めそうな人もいない。そうは言っても行動に出なくては前に進まない。この5月にあった以前勤めていた会社のOB懇親会で、昔の上司に頼むと二つ返事で了解をもらった。OBを中心にゴルフコンペを定期的に実施しており、それに参加すればよいとのこと。早速、再デビューの日を10月に設定した。

しかし、それまでに越えなければならない難題が2つあった。ひとつ目は、言わずもがなのことではあるけれど、きちんとコースを回れるかどうか。なにせ最後にコースに出たのが、トヨタジオを購入した頃で、11年以上も前のことであり、その当時もすでにゴルフとは疎遠になっていたのだから、一緒に回る人たちの足手まといになりそうな状態であることは否めない。きっちり打ちっ放しで練習しスウィングが戻れば、距離は出ないけれど大きく曲がりはしないはず。だから、これは練習をコンスタントに積めばいい。

もうひとつの悩みは、道具である。道具にこだわりはないし、スコアは道具よりも腕だと思っているし、道具でスコアが良くなってもつまらない。今持っているクラブでかまわないのだが、如何せん、あまりにもクラブが古すぎるので、みんながビックリしはしないか、みすぼらしい感じがしはしないか。特に、アイアンは新婚当時に淀屋橋まで出かけて、美津濃本店で買ったものであり、それを大切に使って今まで来ている。自分自身としてはまったく問題ないのだが、それにしても40年近くも前のものであり、どうも格好が悪い。そろそろ買い替え時期だと思ってからでも20年が経つ。やはりこれは新しく購入した方がいい。なんと言っても、妻がクラブ購入に関しては寛容であり、むしろ勧めてくれているくらいなのだから。

と言うことで、再デビューをめざして動き出した6月の末、大学時代の親友であるKさんからメールが入った。8月の下旬に学生時代の仲間3人でゴルフに行く予定なのだが、私も加わらないか、というお誘いである。場所は彼の地元である兵庫県加東市。これには即、返答した。「行く!」と。気心の知れた仲間である。多少足を引っぱったとしてもノープロブレム。それにここ2、3年会っていないので、是非とも会いたい。

再デビューに向けて拍車がかかった。毎週コンスタントに打ちっ放しには行くし、腰痛防止の体操にも力が入る。あとは道具だ。

ダンロップのゼクシオが良いというのは、ネットで調べて分かったのだが、最近のゴルフクラブの潮流は全く分からない。昔から道具に関心が無かったのだから一層のこと分からない。シューズだって、靴底が金属スパイク(ピン状)ではなくなっているのは知っていたけれど、まさか靴紐がワイヤーに変わっていたとは知らなかった。マーカーだって、磁石式のものになっているのは気がついていたけれど、使ったことはない。だから、クラブもどれがよいのか判断がつかないので、ネット購入はリスクが高くなる。近くの専門店に行って、教えてもらうのが一番。多少コストは高くついても確実にその方がいいはずだ。

思っていた以上に、今のゴルフクラブは進化していた。専門店で試打をさせてもらったのだけれど、とても打ちやすいし、よく飛ぶ。団塊の世代に合わせて、クラブは進化しているらしい。

これで準備は整った。あとは本番に備えて、体調を整えるだけ。なにしろ十数年ぶりのコースなのに加えて、真夏である。スコアなんかは二の次で、いかに倒れることなくラウンドできるか、これが三つ目の大きな課題となった。