先日、息子のサッカー仲間が27年ぶりに訪ねて来てくれた
楽はできない
【1998年12月記載】
Jリーグは一時の熱狂的なブームが去り、この平成の大不況とも相俟って、チーム解消やスポンサー離れが目立ち、その存亡がマスコミを賑わしている。また1部リーグと2部リーグの入れ替え戦も有り、選手,チーム,スポンサーそれぞれに安穏としては居られない状況にある。
ところで長男は今小学5年生でサッカーをしている。小学生チームもこの時期になると、来年度に向けて、Aリーグに入るのかBリーグに回るのか、ランク分けが始まる。奈良市では24チームを4つのグループに分けて、1グループ6チームの中で上位2チームとプラス各グループ3位の4チームの中から上位2チームを加えた10チームがAリーグを構成する仕組みになっている。息子の所属する朱雀サッカークラブは一次のグループ戦の中でなんとか3位だったので、二次の選抜に出場できることになった。
現在、朱雀サッカークラブは、来年主役となる5年生が女の子を含めてたったの5人。残りが4年生で戦力的にはとてもひ弱に感じる。しかも息子はというと、体力的に一番楽なゴールキーパーであまり積極的には勝利に貢献しないポジションだし,そんなに飛びぬけてうまいというわけでもない。だが、FWとMFの2人がとても上手なので、何とかここまで来れたらしい。そして昨日の3位チームの中での生き残り戦では、この2人の活躍でなんとかAリーグに入れることになった。
ところが、この2人とも近々やめることになった。一人は頭のとても良い子で塾との両立が出来なくなったとのこと。もう一人の方は、息子が生まれた時からの無二の親友なのだが、この不況でどうやら家を売り払って、引越しをすることになったらしい。彼にとってもショックは大きかった。勝つには勝ったけれど、あまりにも痛い話である。またこれは親の私にとっても痛い話だった。今まではサッカー好きの熱心な父兄に任せっきりだった子どもたちの世話を、来年は父兄の数も減ってくるので、私もしなくてはならなくなった。大阪や三重への遠征時の送迎や会場のテント張り等の設営、お茶出しや弁当の用意、会計係、はたまたラインズマンとして活動するための講習会への出席までしなくてはならない。今まで休日といえば、体の調子も悪かったのでいつも寝てばかりいたのだが,これからはそうも言っておられなくなった。
世の中、なかなか楽は出来ない仕組みになっているものだ。

