歩くこともそうだけれど、歳を取れば走ってみることも必要だ
転んだ
【2022年3月記載】
その瞬間、ああっ…やばい! なんとか孫だけは地面に叩き付けないように...と思った。けれど、やってしまった。頭が地面にあたってしまった。
孫を抱え込んでいた右手の甲が、打ち付けられて少しえぐられていた。娘が駆け寄ってきて、孫を抱え上げてくれた。彼は泣き出したが、私の右手がクッションになって頭から出血している様子はなく、大事には至らなかったようだ。
今日はいつもどおりの火曜日で、娘と孫が我が家にやってきて、お昼から夕方まで一緒に過ごすことになっていた。お昼ご飯を一緒に食べた後、3人で近くの公園へ遊びに行ったのだが、この日はいつもと違って孫がぐずって仕方がなかった。あまり歩こうとせずに娘に抱っこをせがむので、彼女も体力的に疲れていた。かと言って、孫は母親以外には抱っこをさせてくれない。なんとか私が無理矢理に抱っこして彼をなだめようとしたのだが、ぐずってばかりで上手くいかない。そこで彼を喜ばせようと抱き上げたまま走り出した。すると少し嬉しそうになった。
なので、もう少し頑張ってみようと、さらに勢いをつけたのがいけなかった。体が言うことを聞かない。すぐさま足が思うように動かなくて転びそうになった。なんとか踏ん張ろうとしたのだけれど、足は私がイメージしていたようには動いてくれない。これが足がもつれるということなのか…と思った瞬間、転んでしまった。
情けない。大事な孫に怪我をさせてしまいそうになった。あれほどみんなが大切に育てている孫を…である。
幸い、彼は頭に少しうっすらと赤くすり傷を負っただけで済んだ。私は右手の甲が地面に叩き付けられたようになり、少し深くえぐられて出血をしてしまった。しかしそれだけではなく、帰宅し、衣服を脱いでみると、左手の肘、右足と左足の膝に傷を負っていた。転んだ時痛いとは思ったのだが、孫のことが気がかりで、自分のことはどうでもよかったので気が付いていなかった。
66才過ぎの高齢者が日頃やり慣れていない事を急にしてはいけない。若い時の気持ちのままで行動するとひどいことになる。ましてや他人を巻き込んでしまう場合はなおさらのことである。よく、お年寄りがお孫さんと遊んでいて事故にあったというニュースを目にすることがある。これまでは他人事のように思っていたが、今や自分のこととなっている。自分の中では66才と言ってもまだ若い、大丈夫だという妙な自信や奢りみたいなものがあるのだろう。もう少し自分というものを客観的に見る必要がある。とんでもない事が起きてしまわないように。

