こんな考えでよく仕事がてきたもんだ...と思う

神戸、ゆとりの時間

【2016年5月記載】

私の担当している事業部は、毎年のように二桁成長、それも倍々ゲームのような勢いで、売り上げを伸ばしている。特に今年は神戸支店の売上げが拡大しており、昨年は4名しかいなかったメンバーも、今では11名に達し、今後もさらに増えそうである。

となれば、神戸支店の支店長でもある私が、神戸地区の事業場へ足を運ぶ頻度も当然のように増えてくる。しかし、神戸は遠い。三宮や元町へ行くのでも遠いと感じるのに、さらにそこから小1時間かかる得意先の西神工場となると、とてつもなく遠いところに思えてしまう。草津の事務所からでも2時間半くらい、奈良の自宅からだと3時間近くかかってしまい、東京出張とほぼ同じ時間を要することとなる。乗り換え、座席の確保や電車の乗り心地を考えると、よほど東京出張の方が楽である。ということで、私にとっては、神戸西神への出張はとても負担になる。

元来、私は100パーセント全力で仕事に打ち込むというスタンスではない。何となく、全力を出し切って仕事をするということに魅力を感じないし、そこまで仕事が好きというわけでもない。楽しく面白く、やり甲斐を持って仕事をするということがとても大切だとは思っているけれど、自分の100パーセントを仕事に注ぐ気にはなれない。何でもかんでも常に100パーセント出し切ってやるということに疑問を感じているし、それだけしかないというふうに見られたら格好悪い。勉強にしても、仕事にしても、実際にそんな状態でやるということは大変なストレスを伴うこととなり、一歩間違えば自己破壊につながるように思えてならない。だから、適当に休む。適切な状態で仕事をし、適度に力を抜くようにしている。本当は、徹底的にやるところまでの粘りがなく、そこまでの力がないのかも知れないけれど。

そういうスタンスであるから、せっかく長い時間をかけて神戸出張をするのであるからして、是非神戸を味わいたいと考えている。ただし、神戸といえば、外人居住地、中華街、ポートアイランドに六甲山であり、観光名所は多いのだが、これらの多くは今までに十分味わっている。他に味わえるものがあるのだろうか。出張の合い間の僅かな時間で。

少し調べたり、実際に訪れてみて分かったのだが、意外と多いのである。一度は訪れるべき価値のありそうなスポットが。

神戸の地形は、海岸に山が迫っていて、割りと平地が少ない。この狭いところを鉄道が大阪から神戸、明石へと東西に走っている。しかも3系統も。一番海側を走っているのが阪神電車、山側を走っているのが阪急電車で、その中間を走っているのがJRとなっている。

普通に考えて、海側よりも山の手側が高級住宅街である。この海と山に挟まれた狭い平地ではあるが、やはり山の手側が上品である。お金持ちは見下ろすところに家を建てたがるのだろう。阪神、JR、阪急と乗車していて分かる。どう見ても阪急電車に乗る人の方が、豊かに見えてしまう。この3つの路線はそれぞれに特長がありそうで、比較してみるのも面白そうだ。

ところで、大阪-神戸間には、小さなものまで数えると美術館や博物館が20館程度あるようだし、庭園や名所旧跡を含めると見るべきものは多い。出張がてら、ひとつずつこれらを制覇していくのも悪くない。この3つの路線をうまく利用して、神戸を東西南北に歩き回ることができそうだ。どのみち今の仕事にこれからの人生をかけるわけではないのだから、半分程度の力で仕事の方は十分こなしていける。あとの半分、人生を楽しむことに割いてみたい。今までは、土日の休日を楽しみに、平日を一所懸命(?)に働いてきたけれど、これからは残された時間も短いことだし、休日はもちろんゆっくり過ごすことにして、プラス平日も毎日が楽しく過ごせるように、決して土日の休日のために働くのではなく、平日の時間と場所を味わっていきたい。みんなには悪いけれど、出張をうまく使って神戸を楽しむぞ。