クルマはその人そのもの...性格やライフスタイルが分かるね

自動車

【2016年7月記載】

運転免許を取得して、もうかれこれ40年以上になる。この間、ずいぶんと自動車にはお世話になった。

最初の5、6年は違反もしたし、事故もした。違反は、駐車違反に、速度オーバー。速度違反では簡易裁判所にまで行った記憶がある。事故は、追突事故で、前の車が急ブレーキを踏んだのに対応できなくて、俗に言うオカマをしてしまった。当てられたおじさん曰く「よく追突されるんだ。運が悪い...」「??」それって、あんたいつも急ブレーキ踏んでんじゃないの? と、あとから思ったりもした。それ以外にも私の完全な不注意で、あわやということも幾度となくあった。30才を過ぎて、40才にもなるとさすがにヒヤッとすることは少なくなったが、今もって私は自動車に対して、少しばかり苦手意識を持っている。

もともと私は自動車に対してはあまり興味がないし、どの車でなければならないといった自動車メーカーや車種(性能やデザイン)へのこだわりはない。とは言っても、排気量の高い、高級車種には乗りたいと思っているごく普通の見栄っ張りな人間である。

最初に自動車を買ったのは、結婚前の寮生活の時で、黄色のカローラを中古で購入した。50万円だったと思う。それでもって、奈良や京都を走り回っていた。先の交通違反や事故を起こしたのもこの頃であった。

結婚してしばらくすると、義妹が結婚をするということで彼女の乗っていた白いセリカを貰った。ハッチバックでスタイリッシュであった。その後、今度は義弟が夫婦で台湾に転勤するということで、ベージュのセリカをゆずり受けた。これはオートマチックでとても乗りやすかった。

子どもたちが生まれ、家族が増えた頃、30才半ばになると、4ドアセダンの白いコロナを買った。これも中古で、85万円。幼い子どもたちを乗せるのには結構便利であった。

当時、自動車の車検は2年に1回であり、10年を過ぎると毎年受ける必要があった。毎年の車検は費用的にもきつく、長年使用すると性能的にも低下してくると考えたので、10年を区切りに買い換えていた。しかもそれまでは中古車ばかりであったので、私の使用期間は長くはなかった。

初めて新車を購入したのは少し余裕が出てきた40才を過ぎた頃。シルバーメタルのイプサムであった。235万円と高かったけれど、これはとてもよく働いてくれた。7人乗りなので、子どもたちを乗せサッカーやビアノへと動き回るのには持って来いだった。これも10年経つと買い替え時期になる。長女が就職したのを機に彼女へ譲り、新しく濃紺のマークXジオを340万円で購入。これまでの流れで7人乗りにこだわり、しかも排気量も増やした。カーナビもつけて数段に乗り心地や運転のしやすさが向上した。排気量でこんなにも違うものなのかと、感動した。とにかく運転が楽で、しかも安全性が高くなったような感じがした。

そして、今、ジオに乗って、かれこれ8年近くになる。あと2、3年もすると、おそらくこれで最後になると考えられる車を購入することになる。

これまで乗ってきた自動車はすべてトヨタの車。特にトヨタにこだわったわけではないけれど、結果的にすべてがトヨタだった。なぜ?

価格がリーズナブルであった。中古車であろうが、新車であろうが、その時の私の実力にあった価格の車であった。それも私の必要としている機能を備えたものであった。若い頃は、スタイリッシュなもの、スポーティなものに憧れていたし、カッコよさが第一であった。だから黄色のカローラであったり、白いセリカであった。そして、子どもができて少し生活感が増してくると、4ドアセダンのコロナになったし、その子どもたちが成長してくると輸送能力を求めてワンボックスの7人乗りのイプサムになった。金銭的な余裕が出てくるとそのままマークXジオにグレードを上げたのであった。自動車は私のライフステージにとても相関の強いものであったことが分かる。

このように、その時々の私のニーズに合ったものがトヨタにはあった。しかもその間、トヨタの品質の良さは十分に身を持って体験していたので、他社に切り替えるなんて思ってもみなかった。ワーゲン、ベンツ、ボルボなどの欧州車への憧れはあったけれど、乗り心地や品質の安定性を考えると信頼できる国産車で十分だと思っていた。無理に見栄を張って高価な外車を購入する必要はないと。

今度買い替えるとしても、決してスポーツカーにはならないだろうし、ワンボックスの7人乗りにもならない。もうその必要はないのだから。熟年もしくは年老いた夫婦で使う車なのだから、小ぢんまりとして、けれど性能はとても良くて、使いやすいもの。例えば、乗り降りの楽なスライドドアなんかが良いかもしれない。

自動車は、それに乗っている人の生活実態や性格をそのまま映し出している。自動車を見ればその人が分かってしまう。自動車で自己主張するのもいいけれど、かえって変な誤解を招くおそれもありそうだ。自動車はできるだけ目立たない方がいい。