ゴルフを始めた頃より飛距離は確実に伸びている...道具だ!

ゴルフクラブ

【2016年5月記載】

ここ数年というか、もう10年くらいゴルフをしていないという感じである。この間、1、2度はコースに出たことはあるし、年に数回はゴルフ練習場に行って、打ちっ放しの練習はしているが、本当にゴルフをしているとは言えない。また、ここ最近、私の周囲の人たちも、総じてゴルフをしている人はいなかった。

30年前のゴルフブームはどこに行ったのかと思えるほどに、今やゴルフは全く人気のないスポーツになってしまった。第一、スタープレーヤーがいない。テレビ放映もめっきり少なくなって、世の中の人々の興味を惹くような対象ではなくなっている事を如実に証明している。

とは言うものの、私のように歳をとっても十分できるスポーツであるし、それなりにギャンブル性もあり楽しめるので、全くやめてしまおうとは思っていない。ただ十分な時間と資金がなく、また一緒に楽しむパートナーがいないだけである。だから本音のところは、やりたくてうずうずしている。

先日、およそ1年ぶりにゴルフの打ちっ放しの練習に行ったのだが、少し戸惑ってしまった。うまくボールが飛ぶかどうか不安ではあったのだが、これは何とかクリアできた。しかし、おおよそ1回の練習では100発打つのが常ではあるのだが、10発くらい打ったところで、ゴルフシューズの底が剥がれてしまったのである。ゴルフシューズに履き替える時、シューズの表面が劣化しているのが分かっていたので、何となく嫌な感じはしていたのだが。シューズのそこの部分がパッカリと剥がれ落ちてしまい、使い物にならなくなった。随分と使っていなかったので、靴底と足を入れる部分を接合させている接着剤が劣化したのであった。あまりに長い間使っていないと、道具もダメになってしまう。

ところで、ゴルフの道具と言えば、やはりクラブとボールである。特にクラブは重要視されていて、ゴルフに熱心な人は必ずと言っていいほど、良いクラブすなわち高価なクラブを持っていて、クラブの選定にも余念がない。ボールの性能の良し悪しもあるけれど、クラブにも打ち易いものとか、よく飛ぶもの、ボールの軌道が安定しているもの(曲がりにくいもの)など、それを使う人の特性や能力によって、さまざまなパターンや種類があるようだ。自分に合ったクラブを見つけ出すのも大変なようで、クラブ自慢もゴルフ愛好家のひとつの楽しみとなっている。一言でいってしまえば、良いクラブ(高性能)を使えば、スコアがよくなるということで、自らの力不足を道具(お金)で補うことになる。

ところで、私はゴルフを始めて35年になる。新婚当時、淀屋橋の美津濃スポーツ店でハーフセットを買ったのだが、その時のクラブを今でも使っている。さすがにウッドはパーシモンでは格好悪いのでメタルに変えたけれど、アイアンは今でもその当時のものを使っている。パーシモンからメタルに変えた時に感じたのだが、確かにクラブによる差はある。パーシモンとメタルではものすごく違う。メタルの方が多少芯を外してもまっすぐに飛ぶし、その飛距離も1、2割くらいのびる。少し技術が未熟でも、少しスウィングを失敗しても、クラブが補ってくれる。極端に言えば、技術は要らない。練習をしなくてもそこそこのスコアで回れるのである。だから、私の場合は、練習場では時々パーシモンのクラブを使って、スウィングをチェックし、修正するようにしている。

そもそもゴルフって、紳士のスポーツといわれている。スコアは自己申告であり、競技中もルールに従って、自分で自分を律しているところがある。また、ゴルフは自分の力量(能力)やその時のコンディションで成績が決まるものであって、その時の自分の判断力や運不運を楽しむものだと思っている。ただ、他者との比較も面白味があり、そういった面でスコアを競うのも意義があると考えている。つまり、自己の努力の積み重ねがスコアであったり、その時の環境や状況に対する自分の判断の結果を楽しむものだと思っている。それを道具でカバーして、いいスコアを出しても意味はない。だから、ゴルフクラブにこだわる人の思いが私にはあまり分からない。クラブの違いでスコアが多少変動したところで、それでもって他人に勝ったとしてもスッキリしない。だから、クラブの良し悪しにはほとんど興味はない。

しかし、これがプロとなるとそうはいかない。成績(スコア)の良し悪しで収入が違ってくる。少しでも良い道具を求めるのが当然である。だからプロは道具にこだわる。道具が成績を大きく左右するような競技では特にそうである。ゴルフを始め、スキー、自動車、自転車、テニス、野球などいろいろたくさんある。その多くが人気の高い、多額の賞金が出るスポーツである。一方で、やり投げ、砲丸投げ、重量挙げなどのように、道具を共通化、共有化しているスポーツはとても公平で、素直に体力勝負をしているところがあり、好感が持てる。ゴルフもこんな方式にしたらいいのにと思ってしまう。

いずれにしても、ゴルフは楽しい。自分で楽しむものなのだから、道具の良し悪しは関係なしで、道具の古いのは気にとめないで、気楽にできるといいのだけれど。なんやかんや言っては見たけれど、やはり35年前のクラブで、グリーン上への再デビューは格好悪くて躊躇してしまう。