DAZNを視聴して5年が経つ。料金は3倍になったけれど止められない...

DAZN(ダゾーン)

【2020年7月記載】

テレビ離れが進んでいることは認識している。地上波のテレビ局もそれに伴い視聴率が稼げなくなってきているので、広告収入も減少しているのだろう。最近はあまり見たいという番組(コンテンツ)がない。だから余計に拍車がかかり、テレビは低迷している。同じようなことがケーブルテレビにもいえて、もう20年も前から近鉄ケーブルネット(KCN)に加入しているのだが、当初のようにはケーブルテレビの番組も見なくなった。一番よく見ていたのはスポーツ番組だったのだけれど、サッカーの生中継はまったくなくなったし、野球もBS放送で足りている。私の贔屓にしているガンバ大阪の試合は以前に比べて視聴する機会が減ってきている。

今の若い人たちは、ネット配信で自分に合った番組(コンテンツ)を見ているようで、長男なんてテレビを持っていない。私には考えられないのだが、地上波なんて全く見られない環境なのにそれでもいいらしい。彼は忙しいこともあり、そんな暇はないのだろうけれど、パソコン、スマホやタブレットで事が足りている。今年の初め、DAZNに入ったと言っていたのだが、彼にとってはサッカーの試合、それもガンバ大阪の試合が見られれば十分満足なのである。

それでも私にとって、テレビは一番の情報源であり、娯楽を得る大事なツールである。しかしそれもこのコロナ禍で、少し様相が変わりだした。なにしろテレビ番組のバリエーションが全くないと言っていいほどまでに減った。NHKでさえ、昔の番組を再放送するありさまなのだから、到底目新しいものは何も提供してくれないし、スポーツ番組でさえ、先日やっとプロ野球とJリーグが無観客で再開したばかりだから、テレビ放送には厳しいものがある。

ところで、このGWに同期入社4人組で始めたオンライン飲み会であるが、今も毎週もしくは隔週で開催していて、いつもたわいもない話に終始しているのだけれど、決まってガンバ大阪の話題は出てくる。しかし今の状況ではあまり盛り上がらない。当然である。ところがこの7月4日からJ1も再開されるということで、一気に話題がそれに集中しそうな気配となった。しかもNさんがDAZNに入ったと言って、飲み会メンバーに誘い水をかけてくる。それに誘われてKさんも入ったと言ってきた。次回の飲み会ではガンバに話が集中しそうだ。

私は、どうもこのネット配信に加入する気がしない。DAZNに入会する気がしないのだ。視聴料は毎月1,780円だけれど、私の場合はdocomoユーザーなので、毎月980円で済む。スマホの料金からすればそんなに高い額ではない。スマホの料金体系の見直しをすれば、加入しても今よりも安くなるだろう。でも何となく抵抗感がある。WOWOWもそうだけれど、NHK以外へ受信料を払うというのが嫌なのだと思う。けち臭いのかもしれないけれど。KCNにはすんなりと入ったというのに。一旦入ってしまうと、元を取らなくてはいけないとか、コスト以上のメリットを享受するために無理やり必要でもない番組を見てしまうとか、生活のリズムを崩したり、無駄に時間を費やしてしまわないかという不安もある。世の中の流れに乗れていないのだとつくづく思う。

しかし、コロナ禍のこともあって、生活スタイルは変わっていく時代になっている。ここは思い切ってパターンを変えてみよう。ということで、DAZNに入会した。(正確には、まず1ヶ月間のお試し視聴に入った) これで、一気に今まで見ることのできなかったガンバ大阪の試合がすべて見られる。

Jリーグ再開の日、家族全員が集合し、パソコンを介して映し出したテレビ画面に食い入った。長男も同時進行で、東京にて視聴している。この試合は遠藤のJリーグ最多出場というメモリアル試合でもあった。にもかかわらず、あまり見せ場の無いまま、ガンバは負けてしまったけれど、我が家は久しぶりに盛り上がった。そして、思った。これからのテレビの見方は、私の想像を超えて変わっていくんだろうなと。