今もって傘は傘である。進歩してないね...
長傘と折りたたみ傘
【2016年1月記載】
今、ほとんどの場合、私は長傘を使用していない。折りたたみ傘を使っている。
そもそも傘の役割とはなんだろうか。雨を避けるために使用するものであり、雨で体が濡れないようにするためのものである。しかし、雨はいつ降ってくるか分からない。天気予報の精度が著しく向上したので、ある程度の予測はできるようになってはいるが、それでも不安定な天気模様の時には、時間単位で、しかもピンポイントの地域ごとには、なかなか予測がつきにくい。急な雨にやられることもしばしばである。雨が降るから傘はあるのであり、傘は雨との関係から成り立っている。
また、傘は雨を避けるためにあるとすれば、どれだけ雨を避けることができるかが傘にとわれるのであり、傘の大きさ(直径)がその性能を決める主な要素である。
ところで、傘には大きく二つの方式がある。普通に使っている長い傘、こうもり傘と言っているようなもの、つまり長傘と、傘の骨組みを二つに折りたたんで、かばんに入ってしまうようなコンパクトなサイズにしてしまう折りたたみ傘との二つである。
世間一般では、この長傘と折りたたみ傘は同じようなウェイトで使われているようで、多くの人は両方持っている。本来の目的すなわち雨を避けるためには、長傘の方が使い勝手がいい。大きさ(直径)も十分稼げるし、持ち手もいろいろあって自分の握りやすいものが選べる。構成がシンプルなので壊れにくいし、風にも強い。開いたり閉じたりの作業もしやすい。少し大きめの長傘を持っていれば安心できるし、十分雨対策にはなる。
一方の折りたたみ傘はどうかというと、これもなかなか便利だ。なるほど、開いたり閉じたりの作業は少し面倒くさいし、持ち手もフィットするものはあまりない。大きさだってそんなに大きなものはない。折りたたみをするという構成上、可動部分が増えて、その分壊れやすい。強い風が吹けば、少し頼りない。けれど、何といっても、雨はいつも降ってばかりではない。雨が止んだ時、雨が降りそうでまだ降っていない時には、カバンに入れるなどして、邪魔にはならない。使っていない時にとても便利である。
雨が降っているときには長傘が良く、雨が降っていないときには折りたたみ傘が良いと言える。この特徴にあわせて、みなさん使われているように思う。しっかりした雨が降っている時、もしくは予想されるときには、長傘を使い。少しの雨であったり、雨が降るとも降らないとも予測がしにくいときには、折りたたみの傘を使用する。そんな使い方ではないかと思う。
ところで、長傘は置き忘れることが良くある。電車やタクシーなどの乗り物の中、飲食店やコンビニなどのお店の傘たてなどで、あわてている時やお酒を飲んだ時には特に多い。傘たてや手すりなどに置いたり引っ掛けたりして、手から離れてしまうことがきっかけとなるのだろう。長傘はビニール製の安価なものも多いけれど、ブランド品でしっかりしたものを購入することも多く、それを無くした時のダメージは大きい。
一方で、折りたたみ傘はというと、これまた使いづらいことが多い。屋外から屋内に入った時、ぐしょぐしょに濡れた傘の置き場所に苦労する。傘たてには立たないし、折りたたむにしても濡れた傘を扱うのに手が濡れてしまう。濡れた傘は持ち運びしにくい。ましてやカバンになどに入れることもできない。ただ、手から離れない分、忘れて失うことはないけれど。
私の実情としては、以前に比べて外回りも多くなり、傘を使う機会も増えた。雨を防ぐという目的から言うと、長傘の方がいいともいえるのだけれど、できるだけ手荷物は少なくしたい。余分なものは持ちたくない。雨の時、使いづらいのではあるけれど、多少の手間はかかっても、折りたたみ傘の方が、機動性がある。だから、とりあえず、折りたたみ傘を使っている。取引先の会社のある南草津はもちろんのこと、当社の本社のある大阪出張も多く、バスや電車を頻繁に利用する。だから、置き忘れのない持ち運びの良い折りたたみ傘の使用となる。ビル街や地下街を歩くので、直接的な雨脚や風の影響は少なく、折りたたみでも何とかなる。
傘の本来の目的からすれば、長傘であってしかるべきだと思う。最近はビニール傘でもしっかりしたものもあり、安価でたとえ無くしてもダメージをあまり受けないので、長傘もいいとは思う。天気予報の精度が上り、傘の必要な時間や場所がより細部にわたり特定できる日が来るのも近いだろう。そうなると長傘がいいようにも思える。けれど、今の私の使用傾向や今後の生活スタイル(都市部での生活)を考えていくと、持ち運びという利便性が良い折りたたみ傘がもっと使われるようになるのではなかろうか。それにしたがって折りたたみ傘の性能(折りたたみ方式、収納方法、コスト)や品質(ブランド、デザイン、耐久性)は向上し、折りたたみ傘に対応して、傘たての方式や場所なども変わってくるかもしれない。
ちょっとだけ将来を予測してみると、ビジネスのチャンスは広がってくる。

