会社における福利厚生とは何か...食べることはとても重要な要素だ!
社員食堂
【2014年11月記載】
2年前までは、とてもではないが自慢できるような食堂ではなかった。お客様には絶対に使って欲しくない食堂であった。建物は粗末で汚く、食器類も古く、メニューは少なく、食材も悪いうえに味付けも最低だった。
しかし、新技術棟が建って、食堂がその建屋に移るとともに、業者も入れ替わったことにより、見違えるほど食堂の雰囲気もメニュー内容もレベルアップした。メニュー内容が充実している割には価格も安い。今では自信を持って外部の人たちにも紹介できる私たちの食堂となった。
社食という言葉がもてはやされてもう何年も経つが、以前社食で有名な東京丸の内にあるタニタ食堂へ行ったことがある。とてもヘルシーで美味しいといううわさを聞いて行ったのだが、行列がひどくておよそ30分以上並んだだろうか。しかし評判とは違って、あまりいい印象は持てなかった。1000円という値段の割には、メニューも味もボリュームも満足のいくものではなかった。ヘルシーが売りなのでボリュームは仕方ないとしても、とにかくがっかりしたのを覚えている。
それを考えると、今のわが社の社食はとても素晴らしい。一回の食事にかかる費用は、多くて400円。きつねうどんが110円、カレーが250円、ラーメンが210円、お弁当が380円、定食セットが410円と、とても安い。そのうえ味も濃くなく、とても美味しい。地元のJAと連携しているので、食材の供給もうまく行っているのだろう。
私のような単身赴任者にとっては、とても有り難い存在となっている。昼食もいいのだけれど、それ以上に、夕食も提供してくれているのでとても助かる。夜遅くに食事をとることもなく比較的早い時間に食事がとれて、値段も安く、メニューも日替わりなので、飽きずに美味しく頂ける。カロリーや塩分の表示もしてあるし、メニュー内容も健康に配慮してあるのが分かる。食事にかかる手間を省けて、お金と時間の節約にもなるし、これは本当に社員のための施設であると実感している。
保養所施設がほとんど閉鎖され、残業食という制度もなくなり、職場懇談会やレクリェーションの補助費がなくなり、旧来からあった社員への福祉制度が一部後退している中、この社員食堂の充実というのは、一番の社員への思いやりなのではないだろうか。大企業だからできて当たり前だということもできるけれど、場所(広くゆったりとしたスペース)、調理設備やイス/テーブルなどへの投資をきちんとしているのは、経営として素晴らしいと感じる。
衣・食・住、これらが十分整っていてこそ、私たちは仕事に集中できる。社員食堂をはじめ、作業服、オフィス環境、単身赴任用のマンションなど、意外と充実しているではないか。日頃、会社の制度には何かと注文をつけているけれど、この会社はとってもよい会社なのだ。
夕食の例:
サラダ仕立てのポークカツ(328kcal,\250)、ベーコンと千切りの煮物(32kcal,\50)、ご飯(290kcal,\50)



