見た目もそうだけれど、声の質によっても受ける印象は違うね
良い声(メラビアンの法則)
【2010年11月記載】
どうかすると声がかすれてしまう。疲労がたまってくると声が出にくくなって、ガラガラ声になってしまう。そういえば叔父さんたちもハスキーヴォイスだったし、私の弟もそうだ。お父さんは少し違うけれど。自分でも時々これに気づいて、嫌になってしまうことがある。何故もこんなに声が通らないんだろうかと。注意して、声を前に出すように心がけると幾分かは出やすくなるが、決してよい声ではない。
以前、帰省した時のこと。家の前で長女と一緒に洗車をしていると、妻の従兄弟が、たまたま通りがかった。その際、二言三言会話を取り交わしたのだが、そばでそれを聞いていた長女が後から話してくれた。「あのおじちゃん、とっても良い声をしていたね」と。声の印象がとても強く残っているようだった。
その従兄弟は、スポーツマンで、体ががっしりしていて、背も高くハンサムである。それは十分認識していたのだけれど、声の質までは気がつかなかった。その人の印象がとても良くなる要素のひとつに声の良さもあったのだ。彼は大手飲料会社の営業マンとして活躍していたし、現在ではその子会社の役員にもなっている。声の良さも、多少なりとも良い影響を及ぼしているのかも知れない。
そういえば、私の従姉妹も、きれいな玉がコロコロと転がるような、透き通った良い声をしている。だから、少し表現は過激になるけれど、太っていても、多少歳をとっていても、結婚できたのかも知れない。
メラビアンの法則によると、人と人とのコミュニケーションへの影響度合いは、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%である。声の質がどこまでの影響があるかどうかは分からないけれど、聴覚情報におけるウエイトは大きいはずだ。
社内の会議でも、声の質に気を付けて観察してみると、意外と良い声の人の発言には、どこか説得力があるように思えてくるから不思議だ。発言内容にもなんとなく深みが感じられ、自然と受け入れてしまいそうになる。声の質は、会議での決定要素のひとつになっている。