個人の能力が強く反映されるギャンブルにはハマり易い...totoはダメだね
期待値
【2003年12月記載】
おおよそ宝くじは45%、競馬や競艇は75%、パチンコ、ルーレットやバカラは80~95%の期待値が見込まれる。
宝くじは明日への夢を買うという明るいイメージがあり、ポジティブなものとして受け入れられている。しかし競馬やパチンコは、一歩踏み違がえると人生破滅への道を辿ってしまうというネガティブなものとして捉えられている。確かに競馬やパチンコは、あまり豊かでない庶民が日銭を注ぎ込んで、一時のストレスを晴らすという構図が一般に出来上がっている。一方でそれをするためには、ある程度の知識なり技術が必要で、実力がものをいう世界であるとも言える。が故に、より一層の面白さが加わり、それにのめり込んでしまうのだろう。
全体の期待値として、できるだけ100%に近い値を設定していると、ついつい自分の力で金が稼げると思ってしまう。実際にそういう類の人もいるだろうけれど、ストレス解消と相まって、自分の力で期待値は上がると思ってしまう。ギャンブルの罠である。したがって同じギャンブルでも、する人の実力が入ってくる度合が高くなるにしたがって、期待値も上昇していくというのは、人間の心理に微妙に触れていて、納得のいくものだと妙に感心させられる。宝くじの期待値は低くてもいいのだ。購入する人は最初から運を天に任せているのだから。ある意味で期待してはいないのだから。
そう考えれば、期待値が50%程度のサッカーくじのtotoがあまり売れ行きが良くないのも頷ける。サッカーの勝敗を予想するという行為は、競馬の着順を予想するのに似ていて、それに関する専門的な知識を要するものなのに、期待値といったら全く運を天に任せるだけの宝くじと同じレベルであるのだから。人々のニーズには全く合っていないと言わざるを得ない。売れないのにはわけがある。もう少し業界や顧客の分析が必要だ。