仕事が忙しいのはいいことだ。やり甲斐があって幸せだと思う。でも...
忙しくなると心が荒れる
【2012年3月記載】
夢を見た。とても体が疲れていて自由がきかない。食事も味気ない。こんな夢を見るのだから、相当疲れているのだろう。
仕事が忙しいのはいいことだ。やり甲斐があって幸せだと思う。少しくらいの負荷があるのはしょうがない。昼休みや休憩時間のないのはほとんど気にならない。でも、こんな状態が1ヶ月、2ヶ月、半年、そして1年以上も続くと、少しずつ疲労が溜まってしまう。なんともないと思っていても、どこかに歪みが出てきてしまう。朝の8時から夜の10時過ぎまで仕事をするのだけでも、体に無理を強いていると思うのだが、最近では電子メールを見る時間も取れなくて、休日もそのメール処理に追われ、ゆっくり寛ぐ時間も取れなくなっている。
部下の報告を聞くに際しても、彼らの意見を素直に聞くことができない時がある。自分の先入観で、自分の考えを押し付けてしまう。場合によっては、激しく言い合ってしまうこともある。おそらく客観的な自分の位置を見失ってしまい、重箱の隅をつつくような議論に陥っているのだろう。
ついつい愚痴がこぼれてくる。人の欠点を指摘することが多くなり、溜息を吐く回数が増えてくる。愚痴を言っても何もいい事には結びつかない。それでも、精神的なストレスは発散できるのだから、良しとすべきなのだろうが。
疲れが溜まり、体調もすぐれなくなってくると、薬に頼ることとなる。ビタミン剤や機能性食品を補給すると、その時は何とか頑張ることができるし、しばらくは体調を保つことができる。しかし、私の経験から推察すると、一時的には効果があるけれど、それが慢性化していくと、体のどこかに破綻をきたすことになる。全体的に見れば、体に負担をかけていることに変わりはないはずで、表面上は均衡を保てていても、その歪みは拡大しており、一旦そのバランスが崩れると大きな影響が出てくることとなる。そのいい例が、過去に私が罹ったことのあるサルコイドーシスであり、顎下腺腫瘍である。
敢えて薬を使わずに、疲れが溜まっても、ストレスが発散できなくてもそのまま自然体でいるのが良いかも知れない。病気になって、と言っても口内炎や微熱などの初期の段階で発症するような軽いものであって欲しいのだが、仕事を休むことも必要かと思う。
頑張って、頑張って、薬を使って体力の限界まで頑張り通す。とても根性があって素晴らしいことだとは思うけれど、後のしっぺ返しが大きいはず。頑張るときとそうでない時のバランスをつくっていくことが必要で、3日頑張ったら、1日は抜くことに努めなければいけない。それができないでいるのなら、せめて薬の多用は控えたい。風邪をひいて休むことは必要だ。